デジタル化やペーパーレス化が進むこの時代に、印刷会社に求められていることは何でしょうか。大手印刷会社やネット印刷とは異なる、街の小さな印刷会社だからこそできることは何でしょうか。 私たち千代田オフセットは、ここ神保町で1948年に創業しました。以来、出版社を中心にさまざまなお客様のさまざまなご要望に応え続けてきました。とくに、職人の腕が求められる特色インキを使用した印刷や、本の帯づくりといった細かな仕事に一つひとつ取り組みながら、信頼できる印刷会社としての実績を重ねてきました。 2003年には、お客様の幅広いご要望にお応えできるよう、自前の印刷工場から、それぞれの強みを持つ複数の印刷工場によるネットワーク体制へと移行。より効率よく、より品質の高い印刷が可能となりました。
こうした私たちの変革の源には、紙へのこだわり、紙文化への愛情があります。デジタル化が進めば進むほど、肌ざわりや温もりを持ち、目にも優しい紙の印刷物の価値は高まると信じています。仕事においても人を介さない受発注の仕組みが定着していくなか、お客様に寄り添い、安心してお任せしてもらえる人と人のコミュニケーションにこだわっています。 今後は、印刷だけでなく、デザインや企画のサービスを通して、よりお客様の想いを届けたいお相手へとつなぐことができる会社を目指します。ペーパーフラワーやコラボレーションといった新たな挑戦も続けていきます。人や企業の間に立ち、紙で想いをつなぐことができる会社へ。今後とも、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
千代田オフセット株式会社代表取締役社長
紙で想いをつなぐ会社として、今まで以上に紙のものづくりに力を入れていきます。社内でデザインができる体制を整え、紙ならではのデザイン技術を磨いていきます。また、お客様からの企画のご相談やご要望に対しては社員全員でアイデアを出し合い、自分たちの発想力を向上させながら、お客様の期待を超えるご提案を目指していきたいと考えています。 加えて、より気軽にご相談できる存在へ。どんな時も誠実に、どんな時もスピーディに、かつ粘り強く。私たちは印刷のプロ、紙のプロである以上に、一緒に考えるプロでありたいと常に思っています。デジタルによるコミュニケーションが主流となりつつある世の中だからこそ、紙の持つ魅力や可能性を私たちと一緒に広げていきませんか。
ちなみに、紙のものづくりとして、千代田オフセットではペーパーフラワーやオリジナル商品の企画・制作にも挑戦しています。自分たち自身で「面白い」と思うものを、自分たちの手で試作し、さまざまな方々の意見をいただきながら、より心に響くものへとブラッシュアップさせていく。こうした紙のものづくりのプロセス自体を日々進化させていくことで、お客様やパートナー企業の皆さまと新たな関係を構築することができればと考えています。 さらに、紙の魅力を次世代につなぐため、若い人たちの感性やアイデアをもっと取り入れていく予定です。大学との連携や、社内の人材育成にも力を入れていきます。街の小さな印刷会社の挑戦を、温かく見守っていただければ幸いです。
千代田オフセット株式会社取締役