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特色印刷について

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「黄緑で印刷したいのに、濁ったような色になってしまう」「鮮やかなオレンジを出したいのに、鮮やかさが全然ない」といった経験は無いでしょうか?

一般的にカラー印刷で使われているインキは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のたった4色です。

この4色だけで、一般的な色を再現することはできるのですが、オフセット印刷の色域(CMY)はカラーモニターの色域(RGB)より狭いため、いろいろな問題が出てきます。

カラー表現

例えば、下図左のように彩度の高いグリーンはCMYKでは再現できません。そのまま印刷すると下図右のように彩度の低いくすんだ色になってしまいます。

このようにCMYKで再現できない色を印刷したい場合、インキを調合して使うことで再現することができます。これを「特色」と言います。「特練」や「スポットカラー」とも言います。DIC、TOYO、PANTONEなどの色見本帳を見れば、インキの配合を見ることができます。
インキの配合を変えるだけなので、色見本帳に載っていない色でも無限にオリジナルの色を作ることができます。また、白、金、銀、パール、蛍光は、特色でなければ再現できません。
中間色や淡い色も、CMYKでは濁った色になりやすく、特色を使ったほうがキレイに仕上がります。

では、どうすれば「特色」を効果的に使うことができるでしょうか?

最近はナチュラルで控えめ配色よりも、鮮やかで大胆な配色のデザインが好まれる傾向があります。また文字や模様も同様に、繊細なものより太く大胆なものが好まれる傾向です。
そこで、おすすめしたいのが「単色デザイン」です。

単色デザインのメリット1 「シンプルで、洗練されていて、スタイリッシュ」

たくさんの色を使ったデザインは、見た目がゴチャゴチャして「まとまりがなく、落ち着きがなく、野暮ったい」というイメージになりがちですが単色デザインでは「まとまりがあって、落ち着いていて、洗練された」イメージになります。

例えば、ファッションではお洒落な装いは「3色以上使わない」というセオリーがあります。色使いのプロでない限り、服装に使う色は2色までに控えた方が失敗しないということです。
このセオリーのポイントは「統一感」です。

また、単色使いのほうが、デザイン全体のバランスを取ることが容易です。
例えば、アイコンなどいろいろな形を一度に並べなくてはならない場合、それぞれに違う色を配していては見た目がバラバラで居心地悪く感じます。全ての要素を単色で表すことで、たくさんの要素が入っていても、すっきり統一感をもって配置することができます。
単色デザインは、心理的には落ち着いていて安定感がありますし、色のニュアンスを生かしてデザインすれば、とてもセンスの良いものになります。

単色デザインのメリット2 「視認性がよく、伝えたいメッセージをストレートに伝えることができる」

例えばFacebookやTwitterのロゴはすぐ思い浮かぶでしょう。
これらはWeb上のカラフルな情報の中で、どこにあってもすぐユーザーに見つけてもらう必要があります。そのためには、視認性の良さが非常に大事なのです。
単色ロゴなので、色を反転させることも容易です。
青地に白抜きのロゴでも、白地に青のロゴでも共にとても見やすく、ブランドイメージの一貫性も保つことができます。これは、企業のブランディングの上でとても大事なことです。

また単色の方が、見る人のイメージをコントロールしやすいともいえます。
例えば、グリーンマークやリサイクルマークのように、特定のメッセージを強く訴えかけたいときなどです。これらの場合、森のイメージがあるグリーンだけを配色することで、環境保護を訴えることができます。

エコマーク

これがカラフルなマークであったなら、見た目はきれいかもしれませんが、何を言いたいのかよく分からなくなってしまうでしょう。
単色の持つ引き締め効果で、メッセージをぶれずに伝えることができるのです。単色デザインは見た目よりも内容を引き立てるのです。

ロゴやマークなどは特に、形で企業理念や特定のメッセージを発信するものです。

それらが「一目で分かる」ことが重要なので、単色デザインが本領を発揮する分野といえます。また、単色デザインのテクニックとして、色の濃淡で階層性を表すこともできます。
たとえば、同じ赤でも、徐々にグラデーションをつけていくことで、重要性がだんだん下がっていくことを表すことができます。フォントの大小などとともに使えば、重要度の違いを一目でアピールできるというわけです。

単色デザインのメリット3 「差別化できるので、ブランディングが効率的」

単色デザインでは彩度の違いによる印象の違いが如実にでます。
たとえば、彩度が高い色はクリアではっきりした色ですから、明るさ、積極的、若々しさといったイメージを強く印象づけます。
他方、彩度の低い色は優しい、柔らかい、落ち着いているといった印象を人に与えます。単色だからこそ、色の持つ微妙なニュアンスがよく表れるのです。

色はさまざまな印象を無意識のうちに人に与えます。ですから、商品開発などでは、そうした色の心理的な効果をうまく取り入れていかなくてはなりません。

企業戦略としてまず大事なのはロゴですが、ブランディングで最も大事なことは、他と区別できることとすぐにその企業とわかることです。
たとえば、気がついたら同じメーカーの商品ばかり買っていたということはないでしょうか。それに気づくのは、メーカーのロゴマークがついた商品が部屋にたくさん並んでいるからです。このとき、単色デザインのロゴはシンプルなのですぐに分かります。多くの企業は、見ただけで「我が社の製品」と分かるように、単色デザインを上手に使っているのです。

コーポレートカラーを絞ることで、多くの人から認知され、ブランド力を高めることができます。
特定のカラーを一色選ぶことで「あ、あの会社だ」とすぐに分かるようなブランディングを効率よく行えるのです。

また、企業カラーを生かした単色デザインは、会社資料の作成などでも活用できます。
たとえば、青がコーポレートカラーである企業がパワーポイントで資料をつくるとしましょう。
資料では、一目で主張が伝わらなければなりません。この点、単色のバリエーションを使うと、スライドがすっきりまとまるだけでなく、主張を明確にすることもできます。
自社の主張部分にコーポレートカラーとそのバリエーションを配し、他社との比較部分では、他社に反対色を配するのです。自社が青なら、他社には黄色を使えば、比較対照を容易にすることができます。

このように、単色デザインを企業のブランディング戦略に積極的に使ってみてはいかがでしょうか?

単色デザインのデメリット 「単調でデザイン性が低い、インパクトに欠ける」

たくさんの色を使ったデザインでは「にぎやか、ポップ感、元気の良さ」を人は感じますが単色デザインでは「目立たない、大人しい」といったイメージになることがあります。

こうした点を解消する方法として、同じ色でも明度・彩度を変えて配色するという手法があります。明度というのは色の明るさのことで、明度を上げれば白に近く、明度を下げれば黒に近くなります。
彩度というのは色の鮮やかさのことで、彩度を上げるとクリアな色味に、彩度を下げるとスモーキーな濁りのある色味になります。

明度と彩度

例えば、パステルカラーなどは明度が高く彩度が低い色ということになります。

るものをデザインするときは、まずベースカラーを選びます。制作物全体の色調を決める色です。
この色を基本に、他の色を合わせていきます。アクセントカラーも数%使いますが、これもベースカラーを基礎にして決められます。

単色でデザインする場合、カラーバリエーションをつけてデザインを豊かにします。
その方法の一つとして、彩度を落としたカラーバリエーションにすると、単色デザインに一気に深みを増すことができます。

また、インパクトに欠けるというデメリットを回避するため、金銀蛍光などインパクトのある色を使うという方法もあります。
例えば、灰色は一般的にはくすんでいて目立ちにくい色ですが、シルバーになると途端に知的でシャープで都会的なイメージになります。また、欧米などでは蛍光色(ビビットカラー、ネオンカラー)は人気があり、欧米向けのビジネスなどでは蛍光色を使ったデザインが有効でしょう。

このようなメリットやデメリットのある単色デザインですが、印刷を依頼する時、印刷会社に特色を嫌がられた経験はありませんか?

印刷会社にとっては、CMYKの方がインキを作ったり換えたりという手間が無いため、効率がいい上に儲かります。やけに印刷会社がCMYKを薦めてくる場合、それが理由です。
しかし、当社には長年の特色印刷の技術と経験があるので、まったく問題ありません。

ただし特色の場合、仕上がりのイメージがしにくいという問題があります。本紙色校正をして、仕上がりのイメージを確認することをおすすめします。

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